戦争を体験した世代の方が少なくなり、戦争を知らない世代が増えていく中で、戦争を二度と繰り返さないために、戦争の記憶を確実に次の世代に伝えなければなりません。
市では、昭和63年8月に、二度と繰り返してはならない戦争の事を正しく知ってもらいたいという願いで、私たちの戦争体験集「今だからこそ」を発刊いたしました。
この体験記は、それぞれ異なる場所や立場で戦争を体験された市民の皆さんから寄せられた貴重な体験がつづられており、あらためて戦争の悲惨さ、平和の尊さを感じさせるものとなってます。 なお、このホームページでも公開しておりますが、成田市中央図書館で貸出ております。内容の無断転載・転写は固くお断りいたします。
「明日に向かって世界に開く成田」を標榜する成田市では、5つの市民憲章を定めています。その中に"親切な心で平和な成田をつくりましょう"がうたわれています。この平和こそ人類普遍のものであります。
私達日本人は過去に二度の大きな戦争を体験しました。とりわけ、第二次世界大戦では世界人類史上初めての原爆にも遭いました。外地で命をかけて戦った人々・内地で食べるものがなくなってしまった中での生活や、空襲をうけ避難しながらの生活とそれは大変な毎日でした。私も戦争体験者の一人として、この冊子に掲載させていただきました。終戦から43年経ち、めざましい発展の中でそれらのすべてが"今は昔の語り草"にならんとしています。あのころに比べてあまりに恵まれた生活になってるがゆえに怖い戦争禍が忘れられてしまうとしたら…。
今だからこそ、21世紀を生きていく人々のために、戦争の悲しく、苦しい当時の体験集として小冊子にまとめ、永く心の中にとどめたいと思います。
成田市長 長谷川 録太郎（発刊当時）
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