食べ残しや食品の廃棄など、いわゆる「食品ロス」が大量に発生しています。
「もったいない」を心がけ、食品ロスの削減に取り組んでみましょう。
「残さず食べよう!30・10(さんまるいちまる)運動」とは?
日本の食品ロスの量は、年間472万トンに上ると推計されています(令和4年度)。これは、国民1人当たりで考えると、毎日茶碗1杯分のご飯(約103グラム)を捨てている計算になります。日本の食料自給率は38パーセントで、食べ物の大半を輸入に頼っています。その一方で、食べられる食品を大量に捨てているのが現状です。
食べ物を捨てることは、もったいないだけでなく、ごみの排出量を増やし、環境負荷の増大にもつながります。ごみの量が増えると、その運搬や処理のために使われる化石燃料の量も増え、結果的に、地球温暖化の原因である二酸化炭素の排出量が増えてしまっているのです。
この食品ロスの問題を知ってもらい削減していくために、長野県松本市が「残さず食べよう!30・10(さんまるいちまる)運動」を考案し、全国でこの運動への取り組みが広がっており、成田市でも「残さず食べよう!30・10(さんまるいちまる)運動」を推進しています。
30・10運動とは、宴会時に、乾杯後30分と終了前10分は自分の席で料理を楽しむことを呼び掛ける運動です。食べる時間を確保することにより、食べ残しを減らせます。宴会時、楽しい会話に夢中になるあまり、せっかくの料理を後回しにしてしまうことはありませんか。30・10運動を実践して、食事も楽しみましょう。
「残さず食べよう!30・10(さんまるいちまる)運動」を実践してみましょう
会食、宴会での食べ残しを減らすために、以下について取り組んでみましょう。
- 注文の際に適量を注文しましょう。
- 乾杯後30分間は席を立たずお料理を楽しみましょう。
- お開き前10分間は自分の席に戻って、再度お料理を楽しみましょう。
ぜひ、宴会や会食で取り入れていただき、「もったいない」を心がけ、食品ロス削減の取組みにご協力ください。
アナウンス例
- 宴会開始時
「本日は、食べ物へのもったいないという気持ちをもって、30・10運動を実施したいと思います。乾杯後30分と終了10分前には、お席で料理をお楽しみいただきたいと思います。」
- 宴会開始30分後
「それでは、30分経ちましたので、お席を動いていただいて結構です。終了10分前には今一度声をかけますので、お席に戻られ、料理をお楽しみいただきたいと思います。」
- 宴会終了10分前
「それでは、終了10分前になりました。お席に戻られ、料理をお楽しみいただきたいと思います。」
- 宴会終わりの挨拶
食品ロスを減らすため、おうちでできる取り組み
家庭で発生する食品ロスの原因は、食べ残しや消費期限切れ、調理の際に本来食べられる部分が取り除かれることなどです。家庭での食品ロス削減は、家計にとってもメリットがあります。今日から早速、次のことに取り組んでみましょう。
- 食材を買い過ぎない
- 足りない食材が一目で分かるように、冷蔵庫や冷凍庫に保管する食材は決まった場所に置く
- 買い物に行く前に冷蔵庫の中身を確認し、必要な食材と量をメモする
- 少量パックやばら売りなどを利用し、使い切れる分だけ買う。多く買った場合は冷凍保存を活用する
- セールで安く売られていても、衝動買いはしない
- 使う予定と照らし合わせ、消費期限や賞味期限を確認し、食材は使い切る
- 消費期限や賞味期限が迫っている食材から使う
- 野菜や果物の皮をむくとき、食べられる部分までむかないように気を付ける。食べられる皮もあるので利用する
- 使い残しが出ないようにレシピを考える。中途半端に残った分は別の料理に利用する
- 食べ切れる量だけ作る
- 残った料理はすぐに捨てず、冷蔵庫で保存するなどして早めに食べる
飲食店の皆さまへ
「残さず食べよう!30・10(さんまるいちまる)運動」のPR用ポスターを作成しました。
市内の飲食店のみなさまにおきましては、店内への掲示等、ぜひご活用ください。
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