健康・福祉
国において新たに定期接種化が検討されているワクチンについて(帯状疱疹ワクチンとおたふくかぜワクチン)
国において新たに定期接種化が検討されているワクチンについて(帯状疱疹ワクチンとおたふくかぜワクチン)
帯状疱疹ワクチンとおたふくかぜワクチンについて、国では、定期接種化を検討し審議しています。現状、予防接種法に基づき公費負担される定期接種ではありません。
審議の最新の情報については、厚生労働省ホームページをご確認ください。
帯状疱疹とは
帯状疱疹は、水痘(水ぼうそう)と同じウイルスが原因で起こります。このウイルスに初めて感染したときに発症するのが水痘です。水痘が治ったあとウイルスは神経節の中に潜伏し、疲れやストレスなどで免疫力が下がったときに活動を再開し、神経に沿い肌に出てきて帯状疱疹を引き起こします。症状は体の片側に帯状になり現れ、かゆみもしくは痛みを伴う発疹が出て、水ぶくれになります。代表的な後遺症には神経痛があり、長期にわたり痛みが続くことがあります。
そのほか、入院が必要なほど重症化する場合や、角膜炎や結膜炎など眼の病気、顔面神経麻痺、めまいなど、様々な合併症を引き起こすことがあり注意が必要です。
帯状疱疹を防ぐためには、日ごろからの体調管理が重要です。疲れを溜めないよう休息を十分やバランスの良い食事をとり、免疫を低下させない生活を心がけましょう。
帯状疱疹ワクチン(任意予防接種)について
帯状疱疹の予防には日ごろからの体調管理が大切ですが、50歳以上の人または帯状疱疹に罹患するリスクが高いと考えられる18歳以上の人は予防目的で予防接種を受けられます。
現在、主に2種類のワクチンが流通しています。接種を希望される方は、医師と相談しながら、個人の判断で予防接種を受けてください。
帯状疱疹ワクチンの一覧表
項目 |
乾燥弱毒生水痘ワクチン(ビケン) |
乾燥組換え帯状疱疹ワクチン(シングリックス®筋注用) |
ワクチンの種類 |
生ワクチン |
不活化ワクチン |
接種対象者 |
50歳以上の人 |
50歳以上の人
または
帯状疱疹に罹患するリスクが高いと考えられる18歳以上の人 |
接種回数 |
1回 |
2か月以上あけて2回接種 |
発症予防効果 |
51.3%(60歳以上) |
89.0%(50歳以上) |
持続効果 |
約5年(60歳以上) |
約10年(50歳以上) |
費用 |
1回約6000から8000円(医療機関により異なる) |
1回約18000から25000円(医療機関により異なる) |
副反応 |
注射部位の紅斑、かゆみ、熱感、腫脹、疼痛、硬結、倦怠感、発疹等 |
注射部位疼痛、発赤、腫脹、筋肉痛、疲労、頭痛等 |
(発症予防効果・持続効果出典:ワクチン製造販売メーカーホームページ)
おたふくかぜ(流行性耳下腺炎)とは
おたふくかぜ(流行性耳下腺炎、ムンプス)は、ムンプスウイルスにより起こる感染症です。
唾液を分泌する耳下腺(耳の前から下)と顎下腺(顎の下)の腫れや痛み、発熱などの症状が出ます。通常1週間から10日程度で症状は治まることが多いですが、無菌性髄膜炎、脳炎、難聴、精巣炎などの合併症を引き起こすこともあるので注意が必要です。
感染方法は接触と飛沫感染とされています。予防法としては、接触・飛沫感染を防ぐために、手洗いとうがいを欠かさないことが大切です。
おたふくかぜワクチン(任意予防接種)について
おたふくかぜを予防するために、ワクチンの接種を受けて免疫を獲得する方法があります。
現在、主に3種類のワクチンが流通しています。接種を希望される方は、医師と相談しながら、個人の判断で予防接種を受けてください。
商品名:おたふくかぜ生ワクチン「第一三共」、乾燥弱毒性生おたふくかぜワクチン「タケダ」
おたふくかぜワクチンの説明
説明の項目 |
内容 |
ワクチンの種類 |
生ワクチン |
接種回数 |
2回 |
接種間隔 |
1歳以降から接種可
1回目と2回目は4週間以上あける |
費用 |
1回約3000円から8000円程度(医療機関により異なる) |
成田市では帯状疱疹とおたふくかぜワクチンの公費助成制度は実施していません
帯状疱疹とおたふくかぜは予防接種法に基づき実施される定期接種の対象疾病ではないため、ワクチンを接種する場合は任意接種(全額自己負担)となります。
成田市では、接種費用の公費助成制度は実施しておりません。
接種をお考えの方は、かかりつけの医療機関に直接ご相談ください。
健康被害救済制度について
予防接種法に基づかない、任意予防接種を受けたことにより健康被害が起きた場合は、予防接種法ではなく、独立行政法人医薬品医療機器総合機構法に基づく保証になります。