新勝寺の本尊である不動明王像は、寄木造で像高1.332メートル。眼は玉眼で顔、体躯ともひきしまった力強い表現がみられます。左肩から右脇腹への条帛や腰から下の掌のひだを美しく刻み、広く張った膝に安定感があり、堂々とした坐像です。関東地方における鎌倉時代後期の優品の一つとされています。
光背の大火焔は、一切の煩悩を焼きつくす大慈悲の徳を、右手の利剣は念怒、瞋恚、愚痴の三毒を切り払う知恵を表わし、左手の羂索は、難伏の衆生を迷いの道から救うとされています。
脇侍の矜羯羅童子(向かって右)は彫法に作風の違いがあるので別作を配置したとも考えられます。像高1.16メートル、蓮華を持ち、制吒迦童子は、像高0.61メートル、金剛杵を持っています。
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