成田市と国際医療福祉大学は、キャンパスを開かれたものとし、地域の発展のために積極的に連携し、協力することを取り決めた協定を結んでいます。この協定に基づき、市と同大学では70を超える事業(令和6年11月1日現在)に連携して取り組んでいます。
連携事業の内容
- 市政に外部の専門的な知識や意見を取り入れるための審議会等の委員を委嘱
- 健康福祉まつり、公民館主催の講座などでの健康に関する講演会等への講師の派遣
- 幼児などを対象とした各種健診や市民の健康づくりを支援する健康教室などへの医師、看護師をはじめとした医療系専門職の派遣
- 市のまちづくりを考えるワークショップなどでの学生視点からのアイデアの提案
- 各種イベント(成田POPラン大会や成田伝統芸能まつりなど)へ学生のボランティア参加
など
連携事業の紹介
成田市消防団女性部への入団
「わがまちを災害から守る」という使命感のもと、地域の防災リーダーとして幅広い活動を行っている消防団に平成29年に消防団女性部が発足しました。
平成30年度より、医学部生が毎年入団して活動しています。応急手当普及員の資格を取得し、火災予防啓発の広報活動や救急講習の指導等を行い、災害に強い安全な街づくりの実現に欠かせない存在となっています。
令和6年度は9名の学生が入団し、辞令を交付しました。令和6年10月1日現在では、28名の学生が入団しています。
写真1、2枚目 国際医療福祉大学での辞令交付式 令和6年10月4日
写真3枚目 大栄ふるさとふれあいまつりでの防災啓発の活動 令和6年11月23日
成田市公共交通ワークショップへの参加
持続可能な地域公共交通の構築のため、本市が抱える公共交通の課題解決に向けた検討を行う、「成田市公共交通ワークショップ」を、令和7年1月12日(日曜日)及び2月22日(土曜日)の2回にわたってに開催しました。
ワークショップには、理学療法学科の学生3名が両日とも参加し、日頃、若い世代が市内の公共交通について感じていることや、大学で専門分野を学ぶその特性を活かし、外出機会が増えることによる「介護予防」や「予防医学」といった健康長寿の視点から意見をいただきました。
写真1枚目 ワークショップで講義を受ける 令和7年1月12日
写真2枚目 グループワークでは健康長寿の視点から発言 令和7年2月22日
成田こっぷくアカデミー
リハビリ専門教員のサポートのもと、介護予防プログラム「成田こっぷくアカデミー(短期集中予防サービス)」を令和6年度から開始しました。
65歳以上の、要介護認定で要支援1・2と判定された方、または基本チェックリストによる事業対象者の方を対象とし、利用者が成田キャンパスへ通う通所型とリハビリ専門教員が利用者の自宅へ訪問する訪問型があり、理学療法学科、作業療法学科の教員が運動や創作活動などのプログラムを決定し、専門的なアドバイスを行っています。
写真1枚目 理学療法士から指導を受け背伸びの運動
写真2枚目 作業療法士から指導を受け織物の創作作業
2枚とも成田キャンパスでの通所型の様子
なりたいきいき百歳体操
すべての高齢者が、その人らしく住み慣れた地域で安心していきいきと暮らすため、地域における包括的な支援体制の構築を目指し、介護予防分野において理学療法学科と「なりたいきいき百歳体操」を共同開発し、地域住民が主体となっていきいきと活動しています。
また、体操動画を制作したほか、なりたいきいき百歳体操サポーターの養成講座や体力測定会のデータ分析・評価などでも連携して事業を実施しています。
国際医療福祉大学の公開講座
市との連携事業ではありませんが、国際医療福祉大学では「社会に開かれた大学」を基本理念のひとつに掲げていて、成田キャンパス及び国際医療福祉大学成田病院において、大学教員や医師などが講師となり、市民の方を対象に健康や生活に役立つ情報をテーマにした公開講座を開催しています。
くわしくは、「国際医療福祉大学 成田キャンパス」及び「成田国際医療福祉大学 成田病院」のホームページをご確認ください。