麻しん(はしか)の発生について
国内で麻しんの感染者が報告されています。今年に入り千葉県内においても感染者が発生しており、令和7年5月には印旛管内において感染者が報告されています。
麻しんは感染力が非常に強い病気です。空気感染もするので、手洗い、マスクのみでは予防できません。
ご自身を守り、周囲の人を感染の危機にさらさないためには、予防接種が重要です。
【参考】
海外へ渡航される方へ
海外からの帰国後に麻しんと診断される方も増えています。海外旅行等で流行地へ渡航される場合は、ご自身の過去の罹患歴や予防接種歴を確認していただき、必要な検査や事前に予防接種を受けていただくことをご検討ください。
【参考】
次のウェブサイト等を参考に、渡航先の麻しんの流行状況を確認しましょう。
麻しん(はしか)とは
症状
感染すると約10日後に発熱や咳、鼻水といった風邪のような症状が現れます。2、3日熱が続いた後、39℃以上の高熱と発疹が出現します。
肺炎、中耳炎を合併しやすく、患者1,000人に1人の割合で脳炎が発症すると言われています。死亡する割合も、先進国であっても1,000人に1人と言われています。
感染経路
麻しんは麻しんウイルスによって引き起こされる急性の全身感染症として知られています。
麻しんウイルスの主たる感染経路は空気感染で、その感染力は非常に強く、免疫を持っていない人が感染するとほぼ100%発症すると言われています。
また、発症した人が周囲に感染させる期間(感染可能期間)は、症状が出現する1日前から解熱後3日間まで(全経過を通じて発熱がみられなかった場合、発疹出現後5日間まで)といわれています。
潜伏期間
約10日から12日間
治療
特異的な根治療法はなく、対症療法を行います。
麻しんを疑う症状が現れた場合
麻しんを疑う症状(発熱、発疹、咳、鼻水、目の充血等)が現れた場合は、必ず事前に医療機関へ連絡し、麻しんの疑いがあることを伝えてください。
医療機関へ移動の際には周囲の人への感染を防ぐためにもマスクを着用し、公共交通機関の利用を可能な限り避け、医療機関の指示に従って受診しましょう。
麻しん(はしか)を予防するために
予防接種を受けましょう
麻しんは予防接種が最も有効な予防法といえます。麻しんの予防接種歴を母子手帳などで確認しましょう。
麻しんに罹ったことがなく、かつ、麻しんの予防接種を必要回数である2回接種していない場合や、医療・教育関係者又は、海外渡航を計画している成人で、麻しんの罹患歴や予防接種歴が明らかでない場合は予防接種を検討しましょう。
麻しんにかかったかどうかや予防接種歴が不明の場合には、医療機関において抗体検査で調べることもできます。
1歳児・年長相当児の方は、定期接種として予防接種が受けられます。
【参考】
関連リンク