麻しん(はしか)の発生について
成田市在住の20歳代の男性が麻しんと診断され、診断した市内医療機関から平成31年4月29日に印旛保健所に麻しんの発生届出がありました。
麻しんにかかったことがない方は、以下の点に注意しましょう。
- 麻しんの予防接種歴を母子手帳などで確認してください。
- 麻しんの予防接種を2回接種していない方は、予防接種を検討してください。
- 感染が疑われる場合は、外出せず医療機関に電話でお問い合わせのうえ、指示に従ってください。また、受診の時は周囲への感染を防ぐため、公共交通機関等の利用は避けましょう。
(麻しんにかかったかどうかや予防接種歴が不明の場合には、医療機関において抗体検査で調べることができます。)
海外渡航者への注意喚起について
千葉県では、平成31年2月以降、12例の麻しん患者が発生しており、うち8例に発症前の海外渡航・滞在歴が確認されています。
海外へ渡航される方は、海外で麻しんをはじめとする感染症にかからないようにするため、感染症に対する正しい知識と予防に関する方法を身につけましょう。
麻しん(はしか)とは
麻しんは、麻しんウイルスによって引き起こされる急性の全身感染症として知られています。
麻しんウイルスの感染経路は、空気感染、飛沫感染、接触感染で、ヒトからヒトへ感染が伝播し、その感染力は非常に強いと言われています。
症状
感染すると約10日後に発熱や咳、鼻水といった風邪のような症状が現れます。2、3日熱が続いた後、39℃以上の高熱と発疹が出現します。
肺炎、中耳炎を合併しやすく、患者1,000人に1人の割合で脳炎が発症すると言われています。死亡する割合も、先進国であっても1,000人に1人と言われています。
感染経路
麻しんは麻しんウイルスによって引き起こされる急性の全身感染症として知られています。
麻しんウイルスの主たる感染経路は空気感染で、その感染力は非常に強く、免疫を持っていない人が感染するとほぼ100%発症すると言われています。
また、発症した人が周囲に感染させる期間(感染可能期間)は、症状が出現する1日前から解熱後3日間まで(全経過を通じて発熱がみられなかった場合、発疹出現後5日間まで)といわれています。
潜伏期間
約10日から12日間
治療
特異的な根治療法はなく、対症療法を行う。
感染予防
- 麻しんは予防接種が有効です。不特定多数の方と接触する方は、麻しんを発症した場合、学校や職場等で感染を拡大させてしまう恐れがあるため、母子手帳などで予防接種歴を確認し、定期予防接種を2回受けていない方や予防接種歴が不明な方は、かかりつけ医などに相談の上、接種を検討しましょう。
- 麻しんの感染力は非常に強いので、麻しんを疑う症状が現れた場合には、必ず事前に医療機関に電話連絡でその旨を伝え、医療機関の指示に従い受診しましょう。また、受診時は、周囲への感染を防ぐため、公共交通機関等の利用を避けましょう。
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