健康・福祉
いのち支える成田市自殺対策-身近な人の変化に気づいたら-
身近な人の変化に気づいたら
自殺対策強化月間
3月は、卒業や退職など生活環境が大きく変わる時期であり、例年月別自殺者が多くなる傾向にあります。そのため、自殺対策基本法では3月を「自殺対策強化月間」と定め、「誰も自殺に追い込まれることのない社会」の実現に向けて、取り組みを行っています。
互いに支えあう気持ちを持つことで守られるいのちがあります。
自殺の現状
令和5年の日本の自殺者数は2万1837人にのぼり、いまだ多くの命が自ら絶たれています。自殺の多くは多様かつ複合的な原因及び背景を有しており、様々な要因が連鎖する中で起きています。自殺の原因・動機は、健康問題、経済・生活問題、家庭問題、勤務問題、男女問題、学校問題など様々です。
自殺予防の10か条
下記の項目に多くあてはまる場合は、自殺の危険が迫っている可能性があるとされています。
- うつ病の症状が見られる (気分が落ち込む、自分を責める、悲しい、イライラする、眠れない、表情が暗い、涙もろい、落ち着きがないなど)
- 原因不明の身体の不調が長引く
- 飲酒量が増す
- 自己の安全や健康が保てない
- 仕事の負担が急に増える、大きな失敗をする、職を失う
- 職場や家庭からサポートが得られない
- 本人にとって価値あるものを失う
- 重症の身体疾患にかかる
- 自殺を口にする
- 自殺未遂に及ぶ
厚生労働省「職場における自殺の予防と対応」より
JSCP「いのち支える動画コンテスト 2023」30 秒動画・優秀賞作品
ゲートキーパーとは
人は誰しも落ち込むことがあります。
もし、身近な人が落ち込んでいたらとても心配になりますね。
少しでも元気になってもらうために何かできることはないか、何をしたらよいかわからないと悩んだことはありませんか。
そんな時は、勇気を出して声をかけてみることからはじめてみましょう。その行動がゲートキーパー(命の門番)の第一歩になります。
ゲートキーパー(命の門番)とは、悩んでいる人に気づき、声をかけ、話を聞いて、必要な支援につなげ、見守る人のことです。一人ひとりがゲートキーパーとしての意識を持つことで、家族・同僚・友人などの周囲の人々に対する支援に繋がります。
ゲートキーパーの役割
ゲートキーパーには以下4つの役割が期待されています。このうちどれか1つでもできると、悩んでいる人にとっては大きな支えになります。
- 変化に気づく(家族や仲間の変化に気づいて声をかける)
- じっくりと耳を傾ける(本人の気持ちを尊重し、耳を傾ける)
- 支援先につなげる(早めに専門家に相談するよう促す)
- 温かく見守る(温かく寄り添いながらじっくりと見守る)
JSCP「いのち支える動画コンテスト 2023」30 秒動画・優秀賞作品
ゲートキーパー養成研修用映像
身近な人が悩んでいるときに、どのように寄り添いサポートしていけばよいのか、ポイントを紹介しています。
ゲートキーパーに関する資料
ゲートキーパーとして悩みを抱える人の支援を行うときに必要なポイントを、コンパクトに紹介しています。
成田市の自殺対策の主な取り組み
普及啓発活動
9月の自殺予防週間及び3月の自殺対策強化月間に、「気づいてほしい、心の声を」をスローガンとして本庁舎で懸垂幕、市所管施設でのぼり旗を設置しています。
普及啓発活動 笑医プロジェクト事業
「成田市笑医健康の会」では、ボランティアが前向きに物事を考えることや、笑うことの大切さなどを寸劇を交えて市民にお伝えしています。
人材育成事業 ゲートキーパー養成研修
毎年市民向けゲートキーパー研修を実施しています。
関連リンク