成田市は、利根川、根木名川、大須賀川など11の一級河川や、県立印旛手賀自然公園に指定されている印旛沼など豊かな水環境に恵まれています。
しかし、今日の川や沼では都市化の進行などに伴って汚れて、水質が悪化しています。
この汚れの原因の一つは、家庭から流される炊事、洗濯、風呂などの生活排水です。
わたしたち一人一人のちょっとした心掛けが、きれいな川や沼を取り戻すことにつながります。
家庭でできる浄化対策の例
調理くずなど
調理くずなどは、水切り袋を使って、排水と一緒には流さないようにしましょう。
油汚れや調味料
食器や鍋などに残った油汚れや調味料は、布や紙でふいてから洗いましょう。
米のとぎ汁
米のとぎ汁は、植木にまいたり、無洗米を使うなどして、排水と一緒には流さないようにしましょう。
洗剤、シャンプー、リンスなど
食器洗い・洗たく・トイレ掃除・洗車などに使う洗剤、シャンプー、リンスなどは、適正な量を心掛けましょう。
浄化槽維持管理について
下水道未整備地域では、合併処理浄化槽に切り替えましょう。点検、清掃などの管理も適正にしましょう。
【保守点検は登録業者に委託しましょう】
機械の点検・補修や消毒剤の補給などの保守点検は、浄化槽管理士がいる登録業者に委託してください。保守点検業者は登録制度が実施されています。
【清掃は市の許可業者に委託しましょう】
浄化槽内に溜まった汚泥などを抜き取る清掃作業は、市の許可を受けた浄化槽清掃業者に委託しましょう。
【指定検査機関の定期検査を受けましょう】
浄化槽の使用開始後3カ月から8カ月の間と、その後は1年に1回、県が指定した検査機関の実施する法定検査を受けることが、浄化槽法で義務づけられています。
【専門業者と委託契約を結びましょう】
維持管理は、あらかじめ専門業者と委託契約を結んでおけば、定期的に実施してもらえます。
(1)トイレの洗浄水は、適正な量を流す。
(2)微生物に影響する薬剤は使わない。
(3)トイレットペーパー以外流さない。
(4)浄化槽の電源は切らない。また、通気口や送風機の空気取り入れ口はふさがない。
(5)マンホールの上に物はおかず、蓋はいつも閉めておく。
(6)消毒剤は切らさず、常に消毒されるようにする。
(7)台所から、野菜くずや天ぷら油などを流さない。
浄化槽や下水道の適正利用
浄化槽や下水道の適正利用を心掛けましょう。浄化槽も下水道も、何でも流せるというものではありません。正常に機能するよう家庭での浄化対策に心掛けましょう。
これらのものを流してしまうと、魚がすめる水質(BOD5ミリグラム/リットル)にするにはバスタブ(300リットル)何杯必要?
【食用油20ミリリットル】
汚れの程度(BOD):30グラム
必要な量:20杯
【牛乳200ミリリットル】
汚れの程度(BOD):16グラム
必要な量:11杯
【ビール180ミリリットル】
汚れの程度(BOD):15グラム
必要な量:10杯
【みそ汁180ミリリットル】
汚れの程度(BOD):7グラム
必要な量:4.7杯
【米のとぎ汁500ミリリットル】
汚れの程度(BOD):6グラム
必要な量:4杯
【シャンプー4.5ミリリットル】
汚れの程度(BOD):1グラム
必要な量:0.67杯
道路のごみや汚れ
道路のごみや汚れは雨が降ると川に流れ込み汚れの原因になります。日ごろから側溝や道路の清掃を心がけましょう。
参考リンク