【国登録有形文化財】一粒丸三橋薬局店舗・土蔵

≪店舗≫
　三橋一粒丸は、木内一粒丸とともに成田山参詣の道中気付け薬の漢方薬としてよく知られ、三橋薬局の創業は江戸時代中頃と伝えられています。初代は叶屋吉兵衛で、現存店舗は明治3年の大火の後4代目三橋吉兵衛によって建てられました。切妻・平入り2階建てで桁行4間半・梁間3間、前面に1間の下屋庇を張り出しています。外壁は黒漆仕上げで、1階正面中央に開放部をもち、2階には観音開きの防火扉付き小窓を2か所配置しています。東京の見世（店）蔵の影響を受けた建物ですが、軒に出桁造りがない点など地域性もあります。成田参道に面した店舗は重厚で参道の風景に趣を与えています。
≪土蔵≫
　土蔵は江戸末期のもので、店舗、主屋の後ろに中庭を挟んで建てられています。屋根瓦に「○に叶」の紋が残されていて、店が三橋を名のる前に建てられたことがわかり、店舗より数十年前の建設と言われています。入口を西側に設け、南北に棟を通した切妻造りです。外壁は白漆喰仕上げで、2階は西側中央に窓があります。一部にトタン等による補修が見られますが、全体として大きな補修は行われていません。

名称　一粒丸三橋薬局店舗・土蔵
　　　（いちりゅうがんみつはしやっきょくてんぽ・どぞう）
種別　建造物
員数　2棟　　
所在地　成田市仲町
所有者又は管理者　個人
指定年月日　平成22年1月15日
公開／非公開　店舗のみ公開、土蔵は非公開