1990年10月6日に 「姉妹都市宣言書」に調印したサンブルーノ市についてご紹介します。
サンブルーノ市ってどんなところ?
位置
サンブルーノ市は、アメリカ西海岸サンフランシスコ半島の東側の湾に面し、カリフォルニア州の大都市サンフランシスコの南約20キロメートルのところに位置する住宅都市です。
人口
約4万3千人(2020年現在)
面積
約16.5平方キロメートル
概況
サンブルーノ市の東隣には、アメリカ太平洋岸の空の玄関であるサンフランシスコ国際空港が位置し、市街地から車で5分という至近距離にあります。住民の大半はサンフランシスコへの通勤者です。
サンブルーノ市の地名は、11世紀のカルトジオ修道会の聖職者であるセイント(聖)ブルーノに由来します。
1848年、西海岸で金が発見されたため、サンブルーノもゴールドラッシュにより発展します。1914年に市制を施行し、サンフランシスコ市とともに発展を遂げてきました。
夏は涼しく冬は暖かい典型的な地中海気候。年間降水量は日本の約4分の1で一年中カラッとしています。年間の温度差が小さいかわりに1日の温度差は大きく、“霧のサンフランシスコ”同様、湾の海面から市街地に上がってくる名物の朝霧も、夜の冷え込みによって発生しています。
地形はサンタクルーズ山脈にかかる丘陵地帯から東に向かって緩やかに下る坂の町で、高台から見ると住宅地の向こうに空港があり、その先に青い海が広がっているという、眺望の良いところです。
成田市との交流
共に国際空港を擁するという共通点から交流が始まり、1990年10月6日に姉妹都市を締結しました。
1985年から毎年1回の中学生の相互ホームステイ交流を続けています。
姉妹都市アメリカ・サンブルーノ市中学生訪問団が成田市を訪問
2025年7月3日から9日まで、アメリカ・サンブルーノ市の中学生訪問団が成田市を訪れました。サンブルーノ市の中学生は、3月に成田市から派遣された中学生の家にホームステイして日本の生活を体験するとともに、ホストファミリーと交流を深めました。
また、期間中は、祇園祭での山車引きや大慈恩寺での座禅などを通して日本文化を体験したほか、遠山中学校を訪問し、生徒との交流や学校給食を楽しみました。
サンブルーノ市訪問団長から寄せられたメッセージ
成田での体験はとても感動的でした。猛暑の中でも、私は成田市や千葉県、そして日本についてもっと知りたいという思いでいっぱいでした。
初日、私は「7月は、社会を明るくする運動月間」という看板を目にしました。この言葉に心を打たれ、サンブルーノ市にもこの誠実さと献身の精神を持ち帰りたいと思いました。同じ日、私たちは市長及び市議の方々や、献身的な職員、そして熱意あふれるボランティアの皆さんとお会いし、遠く離れた地にもかかわらず、温かく歓迎していただきました。祇園祭では山車を引かせていただくという、非常に貴重で特別な体験もしました。アメリカに戻った今でも、演者や祭りの参加者の音や光景が心に残っています。
それ以上に、成田の皆さんが私たちに向けてくださった思いやりと心遣いに、深く感動しました。成田についてより深く学ぶ機会を得、遠山中学校の生徒たちとの出会い、大慈恩寺や鋸山の訪問など、本当に貴重な経験をさせていただきました。
心から感謝申し上げます。ありがとうございました!
(サンブルーノ市アシスタントシティマネージャー ブライアン・アダム)
姉妹都市アメリカ・サンブルーノ市への中学生訪問団の派遣
2025年3月25日から31日まで、本市の中学生訪問団がサンブルーノ市を訪問しました。訪問団はホームステイを通した交流のほか、サンブルーノ市のパークサイド中学校や消防署などの施設を見学しました。
中学生訪問団員からの感想をご紹介します。
- これからもっと海外の人々と交流したいと思った。国際交流をすることは楽しいことだということを周りの人たちに伝えたい。もっと英語を勉強して困っている外国人がいたら助けたい。
- 握手やハグなどの社会的習慣や、学年の年数の違いなどの教育環境、食文化、日本と異なる文化や習慣に触れ、自分の中の価値観や考え方を豊かにする大切な材料となった。言語の壁は心のつながりで破ることができると気付くことができた。将来の進学先や働く先とさまざまな場面で会話をスムーズにできるように頑張っていきたい。これからも日本人以外の人と関わることは増えていくと思うので、積極的にコミュニケーションをとりたい。
- ホストファミリーや多くの人と話して、人に気づかいのできる笑顔で人と接することのできる人になりたいと思った。
- 今後新しい環境で過ごすことになったときも、今回身についたコミュニケーション能力を生かして楽しく過ごしたい。
- 英語は単に話すだけでなく、気持ちを伝えることが大切であることを学んだ。今後、成田でおもてなしをしていきたい。
- 知らない場所に行って知らない人たちと交流することは不安だったが、訪問団の仲間や飛行機のCAさんや多くの人と接し、「人の輪」はすぐにつくれないかもしれないけど、つくるきっかけの人になれればと思った。海外と日本では言葉が違うという「壁」があると思っていたが、頑張って理解し、相手に伝えることができれば、それほど難しいものではないと思った。
- もともと自分の気持ちや意見を言うことが苦手だったけど、アメリカに行ってからはっきり気持ちや意見を言えるようになった。
サンブルーノ市長が成田市を訪問
2023年7月6日から11日まで、サンブルーノ市長を団長とする4人の行政訪問団が、本市を訪問しました。
コロナ禍を乗り越え、対面での交流は4年ぶりとなりました。一行は成田祇園祭で山車の曳き回しに参加するなど、日本文化に親しみました。
サンブルーノ市とのオンライン会談
2020年12月18日、姉妹都市締結30周年を記念し、サンブルーノ・成田両市長による、オンライン会談を行いました。会談では、カリフォルニア州で9月に起きた山火事による現在の状況や、両市における新型コロナウイルスの影響や市の取組について情報交換や意見交換を行いました。
姉妹都市締結30周年を迎えた両市が、コロナ禍であっても姉妹都市の固い絆を再確認し、今後もさらに交流を深め、友好関係を続けていくことを約束しました。
姉妹都市締結30周年
2020年に姉妹都市締結30周年を迎えたことを記念し、浮世絵版画 歌川広重「亀戸梅屋舗」・歌川国政「市川団十郎 暫」をサンブルーノ市へ寄贈しました。