2015年12月以降、アンゴラを中心に、アフリカで黄熱が多数報告されています。
黄熱はサル及びヒトを宿主とし、人にはマラリアやデング熱と同様、蚊を介して感染します。
黄熱には有効な予防接種があり、発症を防ぐことができます。
黄熱に感染する危険のある地域に入国する前に、黄熱の予防接種が推奨されています。
黄熱の臨床上の特徴
症状
主な症状として発熱、頭痛、悪寒、筋肉痛、背部痛、悪心・嘔吐などがあります。
約15%の発症者で数時間から1日程度の症状の寛解期に引き続き、高熱の再燃と、黄疸や出血傾向が進行し、ショックや多臓器不全に至る場合があります。重症化した場合、20%から50%の致死率があります。
潜伏期間
3日から6日
感染経路
ウイルスに感染した蚊媒介の吸血によりヒトへ感染
黄熱のリスク国・地域
現在流行が確認されている国・地域
アンゴラ、コンゴ民主共和国
現在発生が確認されている国・地域
ウガンダ、ペルー
そのほか
アフリカ地域
エチオピア、カメルーン、ガーナ、ガボン、ガンビア、ギニア、ギニアビサウ、ケニア、コンゴ共和国、コートジボワール、シエラレオネ、スーダン、セネガル、赤道ギニア、中央アフリカ、チャド、トーゴ、ナイジェリア、ニジェール、ブルキナファソ、ブルンジ、ベナン、マリ、南スーダン、リベリア、モーリタニア
アメリカ地域
アルゼンチン、エクアドル、ガイアナ、コロンビア、スリナム、パナマ、フランス領ギアナ、ブラジル、ベネズエラ、ボリビア、トリニダード・トバゴ(トリニダード島のみ)、パラグアイ
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