中南米を中心に感染が拡大しているジカ熱について、WHO(世界保健機関)は、感染が他の地域にも広がる恐れがあるとして、「国際的に懸念される公衆衛生上の緊急事態」を宣言しました。(平成28年2月1日)
ジカウイルス感染症とは
ジカウイルス感染症はデング熱と同様、蚊を介して感染します。またジカウイルス感染症は感染しても症状がないか、症状が軽いため気付きにくいこともあります。
海外の流行地域において、蚊に刺されてから数日後に、軽度の発熱、発疹、結膜炎、関節痛、倦怠感、頭痛等の症状が見られた場合は、医療機関を受診してください。
海外の流行地域へ出かける際は、できるだけ肌を露出せず、虫除け剤を使用するなど、蚊に刺されないよう注意してください。
妊婦と妊娠の可能性のある女性へ
妊娠中にジカウイルス感染すると、胎児に小頭症等の先天性障害を来すことがあることから、妊婦及び妊娠の可能性がある方は、可能な限り流行地域への渡航を控えてください。
(注意)世界保健機構(WHO)は、2016年3月8日、妊婦は流行地域への渡航をすべきでないと勧告しています。
ヒトスジシマカの発生源対策について
ジカウイルス感染症(ジカ熱)やデング熱の原因となるウイルスは、それらの感染症に感染した人の血を吸った蚊(日本ではヒトスジシマカ)の体内で増え、その蚊がまた他の人の血を吸うことで感染を広げていきます。
ヒトスジシマカは、空き缶に溜まった雨水など、小さな水たまりを好んで卵を産み付けます。住まいの周囲の水たまりを無くすことで、蚊の数を減らすことができます。
ヒトスジシマカの発生源
- 雨ざらしの用具
- 雨除けのブルーシートや古タイヤに溜まった水たまり
- 風通しの悪いやぶ・草むら
- 植木鉢の皿
- 屋外に放置された空きびん・缶、ペットボトル
- 雨水ますや排水ます
(注意)蚊の発生を減らすため、定期的に周辺環境の水たまりの除去、下草刈り、雨水ます・排水ますの清掃などにご協力をお願いします。
ジカウイルス感染症に関するリンク
ジカウイルス感染症について、くわしくは下記リンク先のホームページをご覧ください。