妊婦さん自身の喫煙はもちろんのこと、受動喫煙(タバコを吸わない人が周囲の喫煙者の煙を吸わされること)にも注意が必要です。
タバコの害について
タバコを吸うとニコチンなどの影響で血管が収縮し、血流が悪くなります。
その結果、妊娠中であれば子宮の収縮が起こりやすくなり、流産や早産等を引き起こす原因にもなります。
また、血流が悪くなるとお腹の中の赤ちゃんの成長に影響して、低出生体重(2,500グラム未満)の原因や、知能の発達が遅れる可能性も高まります。
さらに、妊婦さんや赤ちゃんのそばでの喫煙は、乳幼児突然死症候群(SIDS)と関係することが知られています。
乳幼児突然死症候群(SIDS)は、それまで元気だった赤ちゃんが、事故や窒息ではなく眠っている間に突然死してしまう病気です。
両親が喫煙する場合、両親が喫煙しない場合の約4.7倍も乳幼児突然死症候群(SIDS)の発症率が高いという報告もあります。(平成9年度厚生省心身障害研究「乳幼児死亡の防止に関する研究」より)
出産後に喫煙を再開してしまうお母さんもいますが、お子さんやお母さん自身のために、タバコは控えましょう。