まちづくり・環境
歩行者利便増進道路の指定に向けた取り組み
1.背景
「賑わいの創出」が地方創生、地域活性化の重要な要素となっており、そのための公共空間の活用が全国的に注目され研究されている中、取組のための法令上の位置づけがなく、道路空間再構築にあたって構造に関する規定も不十分であることが課題となっていました。
そのような中、令和2年11月、道路法の改正により、賑わいのある道路空間を構築するための道路指定制度となる「歩行者利便増進道路制度」(通称:ほこみち制度)が施行されました。
これは「地域を豊かにする歩行者中心の道路空間の構築」を目指すものであり、歩行者の安全かつ円滑な通行及び利便の増進を図り、快適な生活環境の確保と地域の活力の創造に資する道路を指定するもので、特徴としては、通行区間とは別に歩道等の中で歩行者の滞留・賑わい空間を定めることが可能となります。
2.ほこみち制度の活用イメージ
(1)ほこみち指定による賑わいの創出が効果的な区域
(例)
- JR 成田駅や京成成田駅をはじめとする主要な駅前広場
- 広場周辺の幅の広い歩道
- 成田山新勝寺表参道周辺 等
ほこみちの指定にあたっては、都市計画等のまちづくりに関する方針との整合性の確認・ 調整、公安委員会との協議が必要です。
(2)想定される活用(占用)方法
(例)【 広場の活用例】
- 休憩できるフリースペースの提供
- イベント開催
- フリーマーケット等の開催
- 地域の農作物等の販売
- キッチンカー等による軽食販売 等
【歩車道での活用例】
- テイクアウトやテラス営業のためのベンチやテーブルの設置
- イベント開催 等
占用スペース以外の歩行空間の確保やバリアフリー化が前提です。車両規制と併せた活用も可能です。
3.ほこみち制度活用によるまちの目指す姿
4.「成田市ほこみち推進プロジェクトチーム」による取り組み
市では、ほこみち制度の活用に向け、制度化後の円滑な運用に役立てるための取り組みとして、プロジェクトチームを組織しました。
(1)メンバー
まちづくりの立場や利用者の立場、また、道路管理者の立場など、関係各課からの代表者に加え、まちづくりに知見や興味のある職員を募り、現在、16名で構成しています。
(2)実証実験
チームでは、地域の方々や事業者の方々と一緒に、道路歩行空間の新しい使い方を見つける実証実験を行い、道路空間の様々な使い方により歩行者に不便が生じないか、時間制限や後片付けなどルールを守った使い方が持続されるか、などを検証し、制度化後の円滑な運用に役立てます。
(3)実施スケジュール
(必要により、随時見直しを行います。)