アメリカとのホストタウン事業（陸上クリニック、他）平成30年1月

　ホストタウン事業の一環として、平成30年1月21日（日曜日）に、アメリカのナショナルコーチであるDarryl Woodsonコーチと、金メダルを幾つも獲得しているトップアスリートのNatasha Hasttings選手を招いて陸上クリニックを開催しました。また、その前日1月20日（土曜日）には、来日した2人と共に市内の高校を訪問したり、成田山表参道、新勝寺を散策するなど、高校生との交流や日本の文化を体験していただきました。

　成田国際高校は、平成27年の事前キャンプの際に、通訳ボランティアとして協力していただいた経緯があり、来日した2人と接点があったこと、また、当日は、令和2年に向けてボランティアを育成することを目的とした、千葉県主催の「外国人おもてなし語学ボランティア育成講座」が開催されていたことから、講座の途中でしたが訪問しました。
　受講生は、県内のスーパーグローバルハイスクールに指定されている成田国際高校・佐倉高校・松尾高校の学生たち約40人。学生たちには予告なく訪問したことから、2人が登場すると大歓声が起こり、Natasha選手やDarrylコーチから学生たちに向けて激励のメッセージを伝えました。
　ちょうど講座では、2人1組で、ボランティア役が外国人旅行者役に対して、神社の参拝の仕方を教えるロールプレイングの途中であったため、2人も外国人旅行者役として参加し、学生たちと交流を図りました。

　日本の文化を体験していただく目的で、日本遺産にも認定されている成田山表参道や新勝寺を散策しました。成田山門前の町並みなどを興味深く見学していた姿が印象的で、途中、買い物なども楽しみました。
　新勝寺の境内散策の際は、成田ボランティアガイドの会の協力を得て案内しました。その後は、平和大塔で写経を体験するなど、様々な日本の文化に触れていただきました。

　成田国際高校と同じく、平成27年の事前キャンプの際に運営ボランティアなどで協力していただいた成田高校陸上競技部を訪問し、Ｕ20オリンピック育成競技者に選出された村上夏美選手をはじめ、部員たちと交流を深めました。
　Natasha選手やDarrylコーチから部員たちへ激励のメッセージを伝え、その後、2人に質問する時間を設けました。「レース前に心がけていることは何か」「タイムが伸びないときはどうしたらよいのか」など、部員たちの相談や悩みなどに真摯に答え、アドバイスをしていました。

　21日の午前中は、小学生を対象とした陸上クリニックを開催しました。市内の小学校を通じて募集を行いましたが、定員120名のところ、250名を超える応募がありました。
　クリニックの内容は、陸上経験の有無に関わらず小学生全員を対象としていたことから、陸上の基本動作を学ぶという内容でした。ミニハードルや立ち幅跳び、ボール投げなど、走ることの基本動作に繋がるトレーニングを約10種類行い、最後に、学んだことを生かすという目的で、幾つかのチームに分けてタッチリレーを行いました。途中、DarrylコーチやNatasha選手も一緒に走り、会場は大いに盛り上がりました。
　閉講式では、質疑応答の時間を設け、その後、参加者を代表して2人の児童からお礼の言葉を伝え、最後はみんなで記念写真を撮りました。

　21日の午後は、中学校の陸上部の生徒を対象とした陸上クリニックを開催しました。参加者は約120名でしたが、市内の中学校だけではなく、佐倉市・印西市と連名でアメリカを対象としたホストタウンに登録していることもあり、それぞれの中学校からも約10名ずつ参加してもらいました。
　陸上部に所属する生徒を対象としていたことから、クリニックの内容は、スキップやももあげ、ハードルを使ったトレーニングなど、小学生の部よりも専門的なトレーニングを行いました。
　トレーニングの最後には、クリニックの総仕上げとして、令和2年のオリンピックから正式に採用される種目であるミックスリレーを行いました。他校のメンバーとチームを組み、さらに男女混合ということで、普段とは違う状況でのリレーは大いに盛り上がり、特にアンカーでNatasha選手が走った時は最高の盛り上がりをみせました。
　閉講式では、小学生の部と同様に質疑応答の時間が設けられ、参加者を代表して西中学校の生徒が英語のスピーチで感謝の言葉を伝え、最後に記念撮影をしました。
　記念撮影終了後も生徒に囲まれ、写真撮影やサインの求めに応じるなど、交流を楽しんでいました。

　Natasha Hasttings選手が、今回の成田市滞在の様子をYou Tubeで公開しました。陸上クリニックなどの様子も紹介されていますので、ぜひご覧ください。