あっ、地震だ!
地震は、いつ起こるかわかりません。そこに地震のもつこわさがあるのですが、もう一歩踏み込んで考えれば、これは今後必ず大きな地震がやってくることを意味しています。事実、私たちは大きな被害を生んだ関東大震災以来すでに、マグニチュード7以上の地震を数多く経験しています。それらの発生をくい止めることはできないにしても、被害を最小限にとどめることは私たち1人ひとりの責務といっても過言ではありません。
わが家の地震対策
「もしも」の心がまえ5箇条
- まず火の始末
・地震でこわいのは火事。どんな小さな地震でも、まず火を消そう。
・「ひねる・閉める・切る」を口に出して火を消そう。
・火を消す機会は大揺れの前の小さな上下動の段階が理想。大揺れの時は身の安全を第一に。
- あわてて戸外に飛び出さない
・どんな大地震でも1分もすればおさまる。あわてて外に飛び出すと、ガラスの破片やかわら、看板などが落ちてきて危険。
・一般に、木造なら2階のほうが1階より安全なのでおりない。
- 狭い路地、塀のわき、がけに近寄らない
・ブロック塀や門柱、自動販売機などは倒れる危険性が高いので近づかない。
・がけ、川べり、古い橋なども危険です。
- デマに惑わされず、確実な情報収集を
・停電になることが多いので、トランジスタラジオやカーラジオで情報を入手。
・近隣から流れてくる情報・うわさは、不安や期待、先入観からくる危険なデマになりがち。マスコミや自治体、消防署、警察から正しい情報を得て、次の行動を。
- 避難は車を使わず、徒歩で
・非常持ち出し品など持ち物は最低限に。防災ずきん、ヘルメットで頭を保護して避難開始。
・避難は近所の人たちと集団で、歩いて決められた避難場所に(車や自転車は使わない)。リーダーや警察官の指示に従う。
・走るのはタブー。おおぜいの人がいっせいに走り出すと思わぬ危険が。
・お年寄りや子供の手はしっかり握って。
日頃からこんなところに注意しておきましょう
- 家族の役割分担
- 離ればなれになった時の家族の連絡先と連絡方法
- 火の始末と初期消火、家具・危険物などの点検整備
- 避難場所と避難路の確認
- 水、食料などの備蓄と非常持出品の準備
- 災害についての正しい知識
- 家具、ブロック塀の転倒防止
非常持出品など
避難所にたどり着いても、救援体制が整い、救助物資が届くまでに約3日間かかると言われています。そこで、この3日間を自力で切り抜けなければなりません。日ごろから、下記のものを参考に準備しておきましょう。
- 非常持出品(貴重品、非常食品、照明器具、救急衛生用品、衣類、携帯ラジオ)
- 備蓄品(水、燃料、食料品)
火災
火災を発見したら
火災が発生した場合、炎は床をはったりカーテンや襖に移ったりして天井に達するまでの時間は約3分から5分。ですから、炎が天井に達する前に消火(初期消火)することが大切です。落ち着いて処理すれば必ず消火できます。カーテンなどに燃え移ったら、思い切ってカーテンを引きちぎりましょう。もし、衣服に火がついたらあわてて走らず、転がって消しましょう。揚げ物などをするときは鍋に合った蓋を用意して火の手が上がったら、すぐ蓋をしましょう。あわてず落ち着いた行動で被害を最小限に止めましょう。
煙に注意を
火災の煙の恐ろしさには「窒息」「有害ガスの発生」「視界を遮る」の3つがあります。火災の煙を吸い込むと煙の微粒子が気管から肺に入り、呼吸を困難にします。また煙には一酸化炭素や塩素ガスなどが含まれており、人体に有害です。そして煙に見通しを遮られ、非常口や避難口を見失い、パニックを起こし、逃げられなくなります。火災になったらタオルやハンカチを口に当て、姿勢を低くして逃げましょう。
住宅防火 いのちを守る 7つのポイント
火災のほとんどは、ちょっとした気のゆるみや不注意で起こっています。ちょっと注意することで、大半の火災は防げるのです。「火は出さない!」の心構えとともに、もう一度火の取り扱い方をチェックしておきましょう。
3つの習慣・4つの対策
【3つの習慣】
- 寝たばこは絶対やめる。
- ストーブは燃えやすいものから離れた位置で使用する。
- ガスこんろなどのそばを離れるときは、必ず火を消す。
【4つの対策】
- 逃げ遅れを防ぐために、住宅用火災警報器を設置する。
- 寝具や衣類からの火災を防ぐために防炎製品を使用する。
- 火災を小さいうちに消すために、住宅用消火器等を設置する。
- お年寄りや身体の不自由な人を守るために、隣近所の協力体制をつくる。
また、次のような火事の発見・通報や消火に役立つ設備機器を取り付けておくことも、火災予防に効果的です。
主な住宅設備機器
- 住宅用消火器・安全調理器具
- 住宅用火災警報設備・防炎製品
- 住宅用スプリンクラー設備
問い合わせ:予防課(電話番号:0476-20-1591)
成田市の消防
消防は、火災・風水害・地震などによる被害を未然に防ぎ、あるいはこれらの災害による被害を最小限にとどめることによって、市民の生命・身体・財産を守ることを任務としています。
実際の消防活動は、火災の鎮圧や予防、けが人などに対する救急や救助業務、地震や風水害時の警戒や救助、危険物の規制など、非常に広い範囲に及んでいます。
現在の消防体制は、市庁舎内に消防本部と成田消防署、JR久住駅近くに飯岡分署、空港近隣に三里塚消防署と空港分署、ニュータウン内に赤坂消防署、公津の杜駅近くに公津分署、大栄地区に大栄消防署、下総地区に下総分署が配置され、市内全域の防災の拠点としています。
また、昔から地域住民で組織されてきた消防団、自分たちの地域、あるいは事業所を自分たちで守ろうという連帯感に基づき結成された婦人防火指導員協議会や各企業の自衛消防隊など自主防災組織も、成田市の防災安全の確立に大きく寄与しています。
消防車・救急車の要請
電話番号:119
【消防車】
「火事です」といって、火事の状況、場所、自分の住所、氏名をはっきり伝えてください。
【救急車】
「救急です」といって、事故や病気の概要、住所、氏名、目標をはっきり伝えてください。救急車の「ピーポー音」が聞こえたら案内人を出しましょう。
(注意)消防車・救急車が緊急走行をする場合は、道路交通法により、サイレンを鳴らし、赤色灯を点灯させることが義務付けられています。
普通救命講習を受けましょう
事故現場に居合わせた「あなた」の迅速な応急手当てと119番への通報は、尊い人命を救います。
普通救命講習会で、応急手当、「心肺蘇生」などの技術の習得ができます。
問い合わせ:救急課(電話番号:0476-22-1273)
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