文化・スポーツ
下総歴史民俗資料館へようこそ!(郷土の歴史と文化に触れる場所)
下総歴史民俗資料館とは
本市の貴重な歴史遺産の「保存」と市民への「教育普及」を担う施設です。市内の文化財や地域の歴史を後世に確実に継承し、郷土理解と愛着を深めることを目指しています。(縄文土器などの知られざる郷土の歴史に触れてみてください。)
常設展と企画展の開催
当資料館では、地域の文化振興に貢献するため、展示と学習の機会を提供しています。
- 常設展:本市で出土した考古資料や、人々の暮らしを伝える民俗資料など、約400点の資料を常時展示しています。
- 企画展:特定のテーマに焦点を当てた企画展を定期的に開催し、地域文化の多様な側面を紹介しています。
展示ハイライトは、実際に見て、学ぶ
資料館は、単に資料を展示するだけでなく、「郷土の資料館」として多くの市民が活用できるよう工夫しています。
- 歴史に学ぶ貴重な遺産
・形象埴輪(市指定文化財):平成19年に南羽鳥正福寺遺跡第1号墳から出土した形象埴輪など、地域の歴史を物語る重要な考古資料をご覧いただけます。
- 昔の暮らしを知る民俗資料
・生活の知恵:昔の農具、漁具などを通して、かつて人々の暮らしぶりや知恵、工夫を感じていただけます。
下総歴史民俗資料館は、過去を知り、現在を理解し、未来へつなぐ学習の場です。
ぜひ、ご家族やご友人と一緒にお越しください!
施設概要
施設概要
| 所在地 |
成田市高岡1500(下総運動公園内) |
| 電話番号 |
0476-96-0080(ファックス兼用) |
| 開館時間 |
午前9時から午後4時30分 |
| 休館日 |
毎週月曜日(月曜祝日の場合、翌日の火曜日)、年末・年始(12月29日から1月3日) |
| 入館料 |
無料 |
企画展について
当資料館では、定期的に企画展を開催しています。
令和7年度はミニ企画展を開催し、令和5年10月に青柳家長屋門から発見された旧滑川郵便局資料(青柳利夫家文書)と昭和59・60年に下総町へ寄贈された5000点を超える青柳義郎家文書の中から、テーマを設け計4回に分けて資料を公開します。
第1回 「青柳義郎家文書の中から蔦屋重三郎、西村屋与八等が版元となり出版した本」
開催期間 令和7年9月2日(火曜日)から令和7年9月30日(火曜日)
第2回 「青柳義郎家文書の古地図・村絵図、旧滑川郵便局資料の古地図、下総資料館所蔵の村絵図」
開催期間 令和7年10月7日(火曜日)から令和7年11月9日(日曜日)
第3回 「成田鉄道広告郵便資料、かつて成田町・滑河町・佐原町にあった店舗の広告・包装紙など、稀少パンフレットなど」
開催期間 令和7年11月18日(火曜日)から令和8年2月13日(金曜日)
(12月までの予定でしたが、期間を延長しております。)
第4回 「新たな滑川郵便局資料」
開催期間 令和8年3月3日(火曜日)から令和8年3月31日(日曜日)
過去の企画展
過去の企画展
| 開催年度 |
企画展名 |
| 令和6年度 |
「開館30周年記念企画展 下総歴史民俗資料館30年のあゆみ」 |
| 令和5年度 |
「成田市の災害-水害・地震・火災-」 |
| 令和4年度 |
「収蔵品展-最新寄贈資料と村絵図-」 |
展示内容の紹介
市内で出土した埴輪などの考古資料や、民俗関係資料などを展示しており、各時代ごとに展示コーナーを設けています。
- 縄文時代から弥生時代
- 古墳時代
- 中世
- 近世から現代
- 民俗関係資料
縄文時代から弥生時代
市内で出土した主要なものを展示しています。
南羽鳥中岫(なかのごき)第1遺跡から出土した人頭形土製品は縄文時代前期(5500年前)のもので、国の重要文化財に指定されています(複製品を展示しています)。
(上画像:縄文時代関係資料、下画像:人頭形土製品)
古墳時代
市内の古墳から出土した副葬品、埴輪などを展示しています。
猫作・栗山古墳群第16号墳の埋葬施設から出土した、石枕(いしまくら)3点及び石枕の縁に立てる立花(りっか)・滑石製模造品などの多くの石製品は、県指定文化財です。石枕と立花は、茨木県南部から千葉県北部の利根川下流域で出土しますが、猫作・栗山古墳群第16号墳のように同一の埋葬主体から複数個出土した例は少なく、きわめて貴重な資料です。
南羽鳥正福寺1号墳から出土した形象埴輪・円筒埴輪は、市指定文化財です。形象埴輪は人物埴輪のほか、馬・水鳥・魚などの動物埴輪が出土しており、種類が豊富なことが特徴です。出土した動物埴輪の中でも、特にムササビ形埴輪は、全国でも類例がない珍しい資料です。
(上画像:南羽鳥正福寺1号墳出土形象埴輪、下画像:ムササビ形埴輪)
中世
小御門神社の由来となった藤原師賢(もろかた)の事績や、滑河観音として知られる龍正院、鬼舞面が県指定文化財となっている迎接寺(こうしょうじ)などを紹介しています。また、陶器類や板碑、五輪塔などを展示しています。
特に、永正13年(1516年)の鰐口(わにぐち)は滑河山龍正院所蔵の鋳銅品で、直径は54センチメートル、厚みは27.6センチメートルあり、同時代の鰐口では大型のものです。中央に八葉複弁の蓮華文の撞座(つきざ)があり、帯線を三重に巡らしています。銘文には、願主の重源、妙然、製作者の常陸国真壁町の鋳物師・藤原定吉の名が刻まれています。
(上画像:中世関係資料、下画像:龍正院の鰐口)
近世から現代
下総地区の江戸時代の支配の様相として、高岡藩井上氏によって建てられた高岡陣屋(模型)やキリシタン禁令の制札、徳川家康が西大須賀八幡神社に与えた朱印状(複製)などを展示しています。
(上画像:近世関係資料、下画像:高岡陣屋模型)
民俗関係資料
明治から昭和の時代の生活道具類、農具や漁具などを展示しています。展示室中央の住居間取りは、土間と座敷を復元したもので、生活道具に関わる様々な品々を展示しています。また、北壁に当地方の農業、漁具、祭りに関わる展示をしています。
(画像:民俗関係資料)