旧下総御料牧場(三里塚記念公園)防空壕は、新東京国際空港(現成田国際空港)建設に伴って移転した下総御料牧場の用地内、貴賓館の隣接地に建築された、皇太子殿下用と伝わる防空壕です。
昭和12年に「防空法」が公布され、これを端に日本各地に防空施設が設置されるようになっていきました。この流れの中、太平洋戦争開戦前の昭和16年9月に、宮内省匠寮より間組(現安藤ハザマ)に防空壕の建築が発注されました(間組の施工事業等をまとめた『間組百年史1889-1945』には「三里塚の皇太子殿下用防空壕工事」と記されています)。防空壕は太平洋戦争開戦日の12月8日に完成しました。
終戦を迎え防空壕としての使命を終えた後も防空壕は残されましたが、昭和50年前後に安全上の問題で、入口にコンクリート板と土を乗せられ、長らく封鎖されていました。その後平成20年に内部の調査が実施され、防空壕のコンクリートは、現在の30階以上の高層ビルに使用される強度(45ー69(N/mm2))と同等の強度も持つことなどが明らかとなりました。
平成22年に観覧化に向けた改修を行い、現在は一般開放を実施しています。
教育部 生涯学習課
所在地:〒286-8585 千葉県成田市花崎町760番地(市役所行政棟5階)
電話番号:0476-20-1583
ファクス番号:0476-24-4326
メールアドレス:shogaku@city.narita.chiba.jp