大規模な地震が発生すると、電車などの公共交通機関の運行が停止することにより、外出先から自宅に帰ることができない「帰宅困難者」や、歩いて自宅まで帰らざるを得ない「徒歩帰宅者」となる可能性があります。
千葉県においては、「帰宅困難者」と「徒歩帰宅者」を次のとおり定義しています。
「帰宅困難者」と「徒歩帰宅者」の定義
帰宅距離10キロメートルから20キロメートルは、個人の運動能力の差から、距離が1キロメートル長くなるごとに帰宅困難となる人の割合が10パーセント増加していきます。
「徒歩帰宅者」とは
地震発生時の外出者のうち、自宅までの距離が10キロメートル以内の人は、全員「帰宅可能」
「帰宅困難者」とは
地震発生時の外出者のうち、帰宅距離が20キロメートル以上の人は、全員「帰宅困難」
「帰宅困難者等」とは
帰宅困難者と徒歩帰宅者をまとめて「帰宅困難者等」と呼びます。
帰宅困難者等がとるべき行動とは
帰宅困難者等が、駅や自宅に向かって一斉に動き出した場合には、路上や駅周辺が混雑し、救命・救助活動や消火活動等を行う緊急車両の通行の妨げとなる可能性があるほか、帰宅困難者等自身も集団転倒や沿道の建物からの落下物により負傷する危険性があります。
むやみに移動を開始しない
- 職場にいる人は職場で、学校にいる人は学校で、まずは落ち着いて状況を把握 しましょう。
- 移動を開始する前に、インターネットやテレビ、ラジオなどで交通機関の運行情報、道路の被害状況などを確かめましょう。
- 渋滞の原因となるため、車の利用は避けましょう。
家族の安否確認の方法について、事前に決めておく
- 東日本大震災では、「家族の安否情報」を確かめるために、一刻も早く自宅に帰ろうとした人が多くおり、その結果、路上が混乱し、応急・救急活動に支障を来たしました。
そうならないためにも、安否確認方法については、日頃から 家族で話し合って決めておくほか、「災害用伝言ダイヤル171」や「災害用伝言板サービス」の利用方法について、確認・体験しておきましょう。
- また、どのサービスが使えるかは実際に災害が起きてみないとわかりません。安否確認手段を複数準備しておくことが重要です。
徒歩で帰らざるを得ないときのために、事前に準備する
- 職場や学校に、食料や飲料水、スニーカーなどを常備しましょう。
- 徒歩で帰宅する場合のルートを下見しておきましょう。
- 下のステッカーが貼ってあるコンビニエンスストアやガソリンスタンドなどでは、九都県市の協定にもとづく「災害時帰宅支援ステーション」として、災害時には、水道水の提供、トイレの使用、道路交通情報の提供などを可能な範囲で協力して頂くことができます。
あらかじめ確認しておきましょう。
関連リンク