スプレー缶に起因する火災について
殺虫剤、制汗スプレー、ヘアケア製品などのスプレー缶は、多くの家庭で日常的に使用されていると思います。
多くのスプレー缶には噴射剤として可燃性ガスが使われています。
使い方や保管方法を誤ると思わぬことから火災になる恐れがありますので、十分に気をつけましょう。
スプレー缶による火災事例
- エンジン式の草刈り機を使用している近くで殺虫剤を噴射し出火した。
- 車などで密閉空間で制汗スプレーを噴射した後に、紙たばこを吸うためにライターを点けたら引火した。
- 調理中のガステーブル付近で、スプレー缶の廃棄のために穴あけ作業をしていて出火した。
- スプレー缶式の整髪剤をストーブの温風吹き出し口付近に置いていたところ、スプレー缶が爆発した。
スプレー缶の内容物は燃えやすい
スプレー缶に使用されている噴射剤の代表的なものに LPG(液化石油ガス)やDME(ジメチルエーテル)があり、多くのスプレー缶に使用されています。LPG、DMEともに可燃性で非常に燃えやすい性質があります。
スプレー缶での火災を防止するために
- 火気の近くで使用しないこと。
- 保管する場合は、火気や暖房器具の近くなどの高温となる場所や直射日光の当たる場所などを避けること。(車内にも置かないこと。)
- 火の中に入れないこと。