地震による倒壊で危害等を及ぼすコンクリートブロック塀
地震により、コンクリートブロック塀や石塀が倒壊し、多大な被害が生じています。
正しく施工されていなかったり、老朽化により、傾斜していたり大きな亀裂のあるコンクリートブロック塀などは地震時に倒壊して通行人等に危害を及ぼし、避難や救援活動の妨げになる可能性があります。
正しく施工されていますか
建築基準法により、コンクリートブロック塀などの構造基準が定められていますので、施工の際はその基準を守らなければなりません。
コンクリートブロック塀の構造(補強コンクリートブロック造)
- 高さは、2.2メートル以下とすること。
- 壁の厚さは、15センチメートル(高さ2メートル以下の塀にあっては、10センチメートル)以上とすること。
- 壁頂及び基礎には横に、壁の端部及び隅角部には縦に、それぞれ径9ミリメートル以上の鉄筋を
配置すること。
- 壁内には、径9ミリメートル以上の鉄筋を縦横に80センチメートル以下の間隔で配置すること。
- 長さ3.4メートル以下ごとに、径9ミリメートル以上の鉄筋を配置した控壁で基礎の部分において壁面
から高さの5分の1以上突出したものを設けること。(高さ1.2メートル以下の塀を除く。)
- 第3号及び第4号の規定により配置する鉄筋の末端は、かぎ状に折り曲げて、縦筋にあ
っては壁頂及び基礎の横筋に、横筋にあってはこれらの縦筋に、それぞれかぎ掛けし
て定着すること。ただし、縦筋をその径の40倍以上基礎に定着させる場合にあっては、
縦筋の末端は、基礎の横筋にかぎ掛けしないことができる。
- 基礎の丈は、35センチメートル以上とし、根入れの深さは30センチメートル以上とすること。(高さ1.2メートル以下の塀を除く。)
石塀等の構造(組積造)
- 高さは、1.2メートル以下とすること。
- 各部分の壁の厚さは、その部分から壁頂までの垂直距離の10分の1以上とすること。
- 長さ4メートル以下ごとに、壁面からその部分における壁の厚さの1.5倍以上突出した控壁(木
造のものを除く。)を設けること。ただし、その部分における壁の厚さが前号の規定に
よる壁の厚さの1.5倍以上ある場合においては、この限りでない。
- 基礎の根入れの深さは、20センチメートル以上とすること。
安全点検を行いましょう
老朽化により危険な状態になっていないか、法で定められた基準が守られているか、安全点検を行いましょう。
- 高すぎませんか。
- 控え壁はありますか。
- 基礎があり、また根入れ深さは十分ですか。
- 擁壁や石積の上にのせていませんか。
- 揺れ、傾斜、亀裂、老朽化がありませんか。
関連リンク
安全点検等のご相談
公益社団法人日本エクステリア建設業協会 千葉県支部 電話番号:043-292-1435