いすみ市への視察
令和7年7月25日(金曜日)に、「田畑から未来の成田をつくる会」の会員がいすみ市を視察しました。成田市の今後の取組に役立つ、貴重な経験となりました。
いすみ市のオーガニック給食と有機農業産地づくり
いすみ市の有機農業の取組は、2012年に兵庫県豊岡市をモデルに「自然と共生する里づくり連絡協議会」を設立したことに始まり、有機農業者0人からの出発だったそうです。実証ほ場に取り組んだ翌年は、雑草問題に悩まされ失敗に終わりますが、NPO法人民間稲作研究所の技術指導や県普及指導員などが連携して、2015年には有機米4トンを学校給食に供給し、2017年には学校給食の全量にあたる42トンの有機米を提供できるまで有機稲作が拡大し、有機農業の先進地として有名になりました。
農事組合法人みねやの里 小さな営農組合と有機稲作・学校給食
農事組合法人みねやの里(旧峰谷営農組合)は、2004年に23戸の小さな集落で始まり、農薬はできるだけ減らす栽培に取り組んでいました。2012年にいすみ市が「自然と共生する里づくり連絡協議会」を設立したことを契機に、市の意向を受け止めて有機農業に転換しました。農事組合法人みねやの里 代表の矢澤喜久雄さんは、「誰かが1歩踏み出さなければ、何も変わらない。いすみ市も地域農業も変わらない。失敗しても何もしないよりは良い。たとえ失敗しても新しい課題・展望が見えてくるはずだ。」と有機転換を決断したそうです。2025年の現在では、有機稲作を水田4.4ヘクタールにまで拡大しています。
有機ほ場の様子