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更新日:2022年7月11日

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 私たちの身近にある食品の材料となる作物や家畜などの多くは、人間の手によって品種改良されてきたものです。交配や突然変異といった従来の方法に加えて、遺伝子組換え技術やゲノム編集技術も使われるようになってきました。このページでは、遺伝子組換えやゲノム編集についての情報をお知らせします。

遺伝子組換えとは

 ある生物の細胞から目的とする有用な性質を持つ遺伝子だけを取り出し、別の生物の細胞の遺伝子に組み込み、生物に新しい性質をもたせる技術です。

遺伝子組換えの特徴

 遺伝子組換え技術は、従来の品種改良と遺伝的な変化が起きたという点は同じです。しかし、従来の品種改良ではどのような変化が起こるかはは偶然に任せられていたのに対し、遺伝子組換え技術では働きのわかった遺伝子を組み込めるので、目的にあった品種改良を計画的に進めることができます。従来の方法では改良までに長い時間がかかっていましたが、大幅に時間を短縮できるという点が遺伝子組換えの利点となっています。更に大きな違いは、組み込む有用な遺伝子が種を超えていろいろな生物から得られる点が従来の品種改良とは異なります。
 しかし、自然界では得られない遺伝子の組み合わせが人為的に可能であることを懸念する声もあります。

遺伝子組換え作物の種類

 日本国内では、鑑賞用のバラ1品種を除いては、遺伝子組換え作物を食用や飼料用として使用することを目的とした商業栽培は行われていませんが、アメリカなどから主にトウモロコシ、ダイズ、セイヨウナタネ、ワタが輸入されています。厚生労働省は、様々なデータに基づき、安全性審査を行い、食品として安全性が確認されたものだけが販売や流通しています。

ゲノム編集とは

 生物が持つゲノムの中の特定の場所を切断することで、突然変異を起こす技術です。生物には切れたDNAを正しく直す仕組みがありますが、まれに修復ミスが起こることがあり、これにより突然変異が起こります。ゲノム編集ではこの現象を利用して目的の遺伝子に突然変異を起こします。

ゲノム編集の特徴

 ゲノム編集も従来の品種改良と遺伝的な変化が起きたという点は同じですが、ゲノムの中の狙った場所を切断することで突然変異を起こすことができる点が、自然に起きる突然変異やこれまでの人為的な突然変異とは異なります。特定の遺伝子に突然変異を起こさせて、目的の性質を持つ品種を効率的に作ることができるので、すでに利用されている品種を直接改良でき、何度も交配や選抜を繰り返すことなどに比べて、品種改良にかかる時間を大幅に短縮することができます。今後、気候変動や新しい病害虫への対応が求められた場合に、短時間で新品種を開発することなどに利用されることが期待されますが、一方で、ゲノム編集技術は、新しい技術のため、安全性を心配する声もあります。

ゲノム編集作物の種類

 ゲノム編集作物については、農林水産省などが開発者などへ届出や情報提供を求めており、提供された情報は公表されます。ただし、ゲノム編集の技術の内容によっては遺伝子組換え食品と同様の安全性審査の手続きが行われるもあります。
 現在、ゲノム編集された作物などとして一般的な栽培などが可能になっているのは、野菜1種類と魚2種類です。

もっとくわしく知りたい

 遺伝子組換え作物やゲノム編集作物については、農林水産省や千葉県のホームページにくわしく掲載されておりますので、ご覧ください。

このページに関するお問い合わせ先

経済部 農政課

所在地:〒286-8585 千葉県成田市花崎町760番地(市役所行政棟4階)

電話番号:0476-20-1541

ファクス番号:0476-24-2185

メールアドレス:nosei@city.narita.chiba.jp