令和4年度定期監査（学校・工事を除く）

更新日：2023年4月15日

監査概要

監査の基準

　この監査は、成田市監査基準に準拠して実施しました。

監査の種類

　地方自治法第199条第1項及び第4項の規定に基づく定期監査（財務監査）

監査の対象部局

　企画政策部、総務部、財政部、空港部、シティプロモーション部、市民生活部、環境部、福祉部、健康こども部、経済部、土木部、都市部、会計室、水道部、議会事務局、監査委員事務局、農業委員会事務局、選挙管理委員会事務局、教育部、消防本部（市立小・中・義務教育学校は別途実施）

監査の着眼点

　財務に関する事務の執行が、事務事業の目的に沿って適正かつ効率的に行われているか、市の経営に係る事業の管理が、合理的かつ効率的に行われているかを主眼として監査を実施しました。

監査の実施内容

　令和4年8月末現在（土木部、都市部にあっては12月末現在）の財務に関する事務の執行について、提出された監査資料及び提示された関係書類等を調査し、関係職員から口頭及び書面により説明を受けました。

監査の実施場所及び日程

実施場所　成田市監査委員事務局
日程　令和4年10月4日から令和5年1月25日まで

監査の結果

　各部局の財務に関する事務及び経営に係る事業の管理については、おおむね適正に執行されていると認められました。
　本年度においては、これまで行ってきた新型コロナウイルス感染症の影響や物価高騰に伴う本市独自の支援策を継続する一方で、その終息を見据え、成田市総合計画「NARITAみらいプラン」に沿って着実に各種施策を推進しているものと思料します。しかしながら、依然として厳しい財政運営が継続していることから、歳入の確保はもとより、優先度を勘案した事業の執行や抜本的な見直し等を進め、財政の健全性維持に努められたい。
　なお、「令和4年度定期監査総括意見」に記載した事項に留意し、引き続き適正な事務事業の執行に努められるとともに、別途各課等に対して意見要望事項を述べたので、その対応等について積極的な取り組みを検討されたい。

令和4年度定期監査　総括意見

随意契約の妥当性等の検証について
　これまで随意契約等で行っていた一部の案件を本年度から入札方式に改めたところ、従前の契約金額から大幅な減額に繋がった。各課が随意契約により行っている業務については、今一度その妥当性と入札方式によることの可能性を検証するなど、業務の品質を確保しながらも価額の低減に繋げるよう留意されたい。

各施設における建築設備等の計画的な改修について
　施設管理業務において、定期的な保守管理業務の中で委託事業者からの報告により老朽化した受変電設備の早期更新を推奨され、次年度以降の工事を計画し設計に着手した事例が見られた。これまでの施設改修工事の経過等を踏まえると、長期的な視点において当該設備に係る対応が明確化されていなかったものであるとも推察される。不具合発生時の影響が重大であり、高額な更新費用が必要となる建築設備等については、長寿命化計画等で適切に見通しを定めるなど、遺漏のないよう対応されたい。
予算執行上の手順の適正化について
　各課において適正な予算執行に努めているものと思料するが、一部の事務で改善すべき点が見受けられた（下記〔歳入関係〕及び〔歳出関係〕）。各課においては、起票担当者・予算担当係長を中心として起票した帳票の内容及び時期等が適切かの確認を徹底するとともに、チェック体制の構築に努められたい。また、各課で異なる手順により予算執行事務が行われることのないよう、財務会計主管課が積極的に総合調整の役割を果たし、統一的な事務処理手順を周知されたい。
〔歳入関係〕
・使用料等、すでに納入されている収入で調定が行われていないもの。
・使用料等について、口座振替による複数の歳入科目の一括納入により、一つの科目で受け入れを行い、その後他の科目に更正する事務処理が恒常化しているもの。
〔歳出関係〕
・支出票における摘要名称について、表記上類似する名称の項目との混同など、適切に設定されていないもの（車借上料と庁用車借上料の混同等）。
・隔年で支出する車検費用等、実施年度の当初予算で計上すべき費用が計上されていないもの。
・すでに着手している業務で支出負担行為が行われていないもの。
・審議会における委員報酬等の支払いが開催後速やかに行われていないもの。