東和田・寺台土地区画整理事業について
本地区は、成田都市計画において、市街化区域(用途指定は住居地域)に指定され、標高9.0メートルから5.6メートルの平坦地でありました。道路は、地区の南側を走る市道が国道51号に接続し通過交通路線となっている外は居住者の生活交通程度でありました。家屋は数軒で大半が農地でしたが、耕作はあまりされてなく、市道に上水道が埋設されている外はガス、下水道等の施設は整備されていない状況でした。
これらの状況を踏まえ、無計画な都市のスプロール化を未然に防ぐため公共施設の整備改善と宅地の利用増進を図り、もって健全な市街地の造成することを目的に区画整理事業が施行されました。
新大字名「御所の内」の命名由来
この地域の地勢は、根木名川及びその支川とこれに付随する湿地帯、これに接する丘陵地より形成された区域で、15世紀ごろ、この地形を利用して高台に時の豪族・武将等の城塞、館城が存在したと伝えられております。当時近辺の豪族・武将等は小田原の北条氏に加担したものが多く、北条氏の没落とともに消滅を余儀なくされたといわれ、従って文献等への記述は残されておりません。
高台の宅地造成工事に先立つ埋蔵文化財調査の際、僅かに城塞館内の空堀、祭祀用の鰐口、矢尻、石剣等の出土品又、城塞館跡に存在するといわれております箭篠の群生地跡ならびに現存する字名等に往時を忍ぶことができます。即ち、城塞または館跡の中心と判断される「御所内」(ごしょのうち)、攻防の要となる「要害」、高台突破の「高崎」、又低湿地を示す「堂谷津」、「前河面」等の字名であります。
本区画整理区域は前述の「御所内」の土砂17万立法メートルを搬入して造成した宅地であり、また区域内の一部に「御所内」の字を含む区域でありましたので、本組合としては現存する字名を踏襲し、読み方を明確にするためあえて「の」を入れて「御所の内」と命名されました。
事業の概要
東和田・寺台土地区画整理事業 概要の表
事業名称 |
成田市東和田・寺台土地区画整理事業 |
施行者 |
成田市東和田・寺台土地区画整理組合 |
設立認可公告日 |
平成6年3月4日 |
事業年度 |
平成5年度から平成11年度 |
施行面積 |
6.1ヘクタール |
総事業費 |
2,592,565千円 |
土地所有者 |
27人 |
施行前公共用地率 |
1.47% |
施行後公共用地率 |
28.95% |
公共減歩率 |
27.89% |
保留地減歩率 |
27.64% |
合算減歩率 |
55.53% |
移転戸数 |
7戸 |
換地処分公告日 |
平成11年4月30日 |
組合解散公告日 |
平成11年10月29日 |