協働について

　「協働」とは、地域社会での共通の課題の解決や目標を実現するために、地縁組織や地域の活動団体、NPOなどの様々な「住民組織」と「行政」が相互の信頼と理解のもとに共に協力することです。

　近年、わが国の地域を取り巻く状況を見ると、人口減少、少子高齢化や地域の活力の低下等の社会経済状況の変化、ライフスタイルの多様化など、様々な変化が生じています。また、市民の要望も地域社会の「量の充実」から「質の向上」を求めるように変化しつつあり、市民のまちづくりや市民参加への意識も高まり、まちづくりにおいても、地域活性化の視点から地域の特性に応じた活力ある持続可能なまちづくりが求められています。

　従来、まちづくりは、行政が中心となって担ってきましたが、地域の特性に応じたまちづくりを実現するためには、地域住民と行政が協働してまちづくりを担っていく必要があります。そのような状況の中、市民と行政が相互に連携し地域課題の解決を目指していくことは、市民生活をより一層充実させる魅力あるまちづくりの実現に向け大きな可能性を秘めています。

　成田市では、いくつかの施策分野で市民と行政との協働が既に始まっていますが、共通の理念や方向性が定まっていないことから、各施策における協働事業の実施状況にも隔たりが生じています。
　このことから、市全体として協働を進めていくためには、協働についてどのように取り組むかについての基本的な考え方を明確にすることが必要になります。
　そこで、成田市における協働の理念や協働を進めていく上での基本的な方向性や方針を示すことにより、市民と行政が協働に対して共通の認識を持つことを目的として、「成田市協働推進の基本指針」を策定しました。