平成25年4月1日より、「ちば消防共同指令センター」(千葉市中央区長洲1-2-1千葉市消防局内に設置)の正式運用が始まりました。
ちば消防共同指令センターについて
「ちば消防共同指令センター」は千葉県北東部・南部の20消防本部の119番通報の受信や、消防車や救急車の無線管制等の通信指令業務の運用を共同で行います。
共同運用を行うことで、業務の効率化が図られるとともに、各消防本部の連携及び情報の共有化が可能となり、隣接地域や大規模な災害時の相互応援体制が充実強化されます。
最新の情報通信システムを導入
ちば消防共同指令センターでは、最新の情報通信システムを導入し、災害による被害の軽減と傷病者の救命率の向上を図ります。
位置情報通知装置
119番通報時に通報者の位置情報を指令台に表示するシステムです。
これにより速やかに災害地点が特定され、通報から消防車や救急車などの出動までの所要時間を短縮することができます。
聴覚及び言語障がい者用119通報システム
聴覚及び言語に障がいのある方も、次の方法で119番通報ができるようになります。
ファクスを用いた「FAX119」
ファクスに必要事項(火災なのか救急なのか、消防車等が向かう住所、何があったのか、通報者の名前を含んだ連絡先等)を記載し「119」で送信してください。
ちば消防共同指令センターで受信後、速やかにファクス若しくは電話にて返事をおこなうとともに、消防車等を出動させます。
携帯電話やインターネット端末を利用した「メール119」
メール119は、事前の登録が必要となります。
FAX119と同様に、必要事項を入力したうえで、登録時にお知らせしたメールアドレスに送信します。ちば消防共同指令センターで受信したメールを確認後、速やかに返信するとともに、消防車等を出動させます。
登録方法等の詳細については、お問合せください。
携帯電話を使用した「Net119緊急通報システム」
Net119緊急通報システムは、事前の登録が必要となります。
登録方法等の詳細については、Net119緊急通報システムのページをご確認ください。
車両動態管理装置
20消防本部の消防車や救急車などの位置情報を常に把握し、管轄区域内の災害地点に一番近い車両を選んで出動させることができるシステムです。これにより、災害地点までの所要時間を短縮することができます。
119番通報のしかた
固定電話、公衆電話、携帯電話などの電話の種類に限らず、ダイヤル番号は「119」です。
IP電話や格安スマホの一部では、119番通報ができない場合があります。契約している通信事業者に確認してください。通報できない場合は、119番通報ができる別の電話回線を用意してください。
住所や目標物は市町村名から
20消防本部からのすべての119番通報を、千葉市のちば消防共同指令センターで受報しています。市民のみなさんの119番通報の方法に、従来からの変更はありませんが、住所や目標物を伝える時には冒頭に市町村名を添えるようにお願いします。
火災の場合の通報例
火災時の通報例で、通報時のポイントを確認しましょう。
消防「はい、ちば消防です。火事ですか?救急ですか?」
通報者「火事です」
ポイント:火事か救急かを伝えてください。
消防「火事が起きている住所、もしくは目印になるような建物を教えてください」
通報者「成田市〇〇町〇丁目〇番地です。〇△☐スーパーの隣の家です。」
ポイント:冒頭に発生場所の住所の市町村名を伝えてください。わからない場合には、目標になる近くの大きな建物やお店などを伝えてください。
消防「わかりました。そこで何が燃えていますか?」
通報者「2階建ての家が燃えています。」
ポイント:何が燃えているのかを伝えてください。
消防「けがをされた方や逃げ遅れている人はいますか?」
通報者「一人暮らしのおばあさんが住んでいるのですが、避難しているのかわかりません。」
ポイント:けが人や逃げ遅れた方の人数を伝えてください。わからない場合はその旨を伝えてください
消防「あなたのお名前と、今お使いの電話番号を教えてください。」
通報者「名前は〇〇です。電話番号は〇〇-〇〇-〇〇です。」
ポイント:通報者のお名前と電話番号を伝えてください。
消防「消防車が向かっているので、お待ちください。」
最後に消防車の誘導を依頼されることもありますので、その際にはご協力お願いします。
火災が発生し、消火器で消えなかった場合、無理に消そうとはせず速やかに避難してください。また、一度建物内から避難したら、絶対に戻らないようにしてください!
救急の場合の通報例
救急車を呼ぶときの通報例で、ポイントを確認しましょう。
消防「はい、ちば消防です。火事ですか?救急ですか?」
通報者「救急です。」
ポイント:火事か救急かを教えてください。
消防「救急車が向かう場所はどこですか?」
通報者「成田市〇〇町〇丁目〇番地です。〇△マンションの119号室です。」
ポイント:冒頭に住所の市町村名を教えてください。わからない場合は、目標になる近くの大きな建物やお店などを教えてください。
消防「わかりました。どうしましたか?」
通報者「お母さんが台所で倒れて、意識がありません。呼吸はしています。」
ポイント:現在の症状、意識の有無、呼吸の有無を教えてください。
消防「お母さんの年齢を教えてください。」
通報者「70歳です。」
ポイント:傷病者の年齢や性別を教えてください。
消防「あなたのお名前と、今お使いの電話番号を教えてください。」
通報者「名前は〇〇です。電話番号は〇〇-〇〇-〇〇です。」
ポイント:通報者のお名前と電話番号を教えてください。
消防「救急車が向かっているので、お待ちください」
救急車の誘導を依頼されることもありますので、ご協力お願いします。
これ以外にも、事故などでの通報も考えられます。通報時に状況がくわしくわかれば、救急車の台数や救助隊の必要性などを的確に判断できますので、ご協力をお願いします。
通報はなるべく固定電話で
固定電話からの通報は、発信地表示機能により瞬時に通報場所が特定されます。
これに対して携帯電話からの通報は、機種にもよりますが通報場所が半径数千メートルまでしか絞り込むことができないものがあります。より迅速な出動のためにも、なるべく固定電話での通報をお願いいたします。